土地・建物の基礎知識
地形と災害リスク、地盤、基礎、主要な建物構造の特徴を宅建試験向けに整理します。
地形から災害リスクを読む
台地・低地・谷・造成地
- 台地・段丘は一般に水はけが良く地盤も比較的安定していますが、崖際では崩壊、谷を埋めた盛土では不同沈下などに注意が必要です。地形名だけで安全と断定しません。
- 沖積低地、後背湿地、旧河道などは軟弱地盤や浸水、液状化の可能性を確認します。自然堤防は周囲の低地より微高地ですが、洪水リスクがないとは限りません。
- 扇状地は山地からの河川が運んだ砂礫が堆積した地形で、一般に水はけは良い一方、扇頂・扇央では土石流など地域固有の災害履歴を確認します。
- 切土と盛土にまたがる造成地は地盤性状が異なり、境界で不同沈下が起こりやすいため、造成履歴や擁壁・排水施設を確認します。
土地を見る順序
現地の見た目だけで判断しない
- 地形・標高
台地、低地、谷、斜面、旧河道を確認 - 土地の履歴
盛土・切土、旧地形、災害履歴を確認 - 地盤・ハザード
浸水、土砂、液状化、地盤調査を確認
基礎は地盤へ荷重を伝える
建物の基礎は、建物の荷重を安全に地盤へ伝える部分です。支持地盤が浅い場合は直接基礎、軟弱層が厚く支持層が深い場合は杭基礎などを検討します。地盤改良や基礎形式は、建物の規模と地盤調査結果に応じて選びます。
構造は材料と力の伝わり方で理解
木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造
- 木造は軽量で加工しやすい一方、腐朽・シロアリ・火災への対策が重要です。筋かい、耐力壁、接合金物などで地震や風の水平力に抵抗します。
- 鉄骨造は鋼材で柱・梁を構成し、大きな空間を作りやすい構造です。鋼材は高温で強度が低下しやすく、耐火被覆や防錆処理が重要です。
- 鉄筋コンクリート造は、圧縮に強いコンクリートと引張りに強い鉄筋を組み合わせます。重量が大きく、ひび割れ、鉄筋のかぶり厚さ、施工品質を確認します。
- 鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄骨の周囲に鉄筋を配しコンクリートを打設する構造で、耐力・耐火性を確保しやすい一方、重量と工事費が大きくなりやすい特徴があります。
水と換気は耐久性に直結
雨漏り、結露、地面からの湿気は、木材の腐朽、金属の腐食、カビなどにつながります。屋根・外壁の防水、床下・小屋裏の換気、排水勾配、地盤面と床の関係を一体で確認します。
法令・出典情報
- 法令基準日
- 2026年4月1日
- 確認日
- 2026年8月15日
- 法令根拠
- 建築基準法第19条・第20条、同法施行令第36条から第80条の3
- 更新内容
- 5問免除科目の土地・建物について、地形・地盤・構造・耐久性の判断軸を追加しました。
公式参照先
2026年4月1日時点の建築基準法と国土地理院の防災情報を基に、宅建試験の土地・建物分野を独自整理した記事です。